キャラクターの描き方【Ⅱ】『スーパーストラ球希編』

キャラクターの描き方

キャラクターの描き方【Ⅱ】(作画担当:田中)

<スーパーストラ球希 編>

 スーパーストラ球希は女の子ヒーローです。

作戦を考えたり、他の隊員のサポートをしたり、時には自ら攻撃を仕掛けたり、とても頼り甲斐のある女の子です。

昨今、女の子が活躍するアニメも増え、女の子だって強くてたくましいヒーローにもなれるし、お姫様にもなれる。

なりたい自分に自由になれることが大事だとということを、伝えるアニメが増えてきました。

特に海外のプリンセスアニメはそうです。とても素晴らしく、それが自然で当たり前のことになってくれればと思っています。

ですが、さらにもう一歩、球希に加えたエッセンスがあります。

それは青いコスチュームです。

たかが「色」ではありますが、昨今の日本の女の子ヒーローアニメは、まだまだピンクが多いような気がします。

ピンクが問題なのではなく、青や緑のコスチュームでもいいのではないかと感じていました。

それを感じた理由として、私が小学生の頃、戦隊ヒーローの「超獣戦隊ライブマン」を見た時でした。

 通常、赤、青、緑、黄、ピンクのヒーローの中で、当たり前のように女性はピンク担当でしたが、

ライブマンでは青が女性でした。(ライブマンは初期は赤、青、黄の3人)

初めての青いコスチュームの女性ヒーローに、かっこいい!!と感じたのを覚えています。

(余談ですが、最近の戦隊モノは、男女が色にとらわれない組み合わせになっているようです。

男性がピンク、女性が黄色など) 

楠田先生の原稿を見て、私はすぐに、球希は「青」だ!と思いました。

球希の「ピンク」の髪に真逆の色の「青」いコスチューム、そして「グリーン」の目は、

好きなものを選び、なりたい自分になれるという思いを込めています。

こんな事説明しないと伝わるわけもないですが、 天太郎と球希を通して、

素直な自分、なりたい自分になっていいんだよということが、伝われば幸いです。

 2022年9月26日 イラストレーター 田中悟