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「とつげき!天球おたすけ団【Ⅰ】おにが島」のお話は、桃太郎が帰った後という設定ですので、「赤おに」にいじめられるキャラクターとして、「緑おに」に登場してもらいました。
「緑おに」は仏教では、おにの序列4位で、倦怠や不健康の象徴とされています。おにが島では魚を取るのが上手なおにですが、傷ついた「黒おに」を熱心に看病するような優しいおにです。
「緑おに」は、「赤おに」から海に出て好物の魚を取ってくるように命令されます。冬の海は寒くて手が冷たくて泣きそうになりますが、取ってきた魚が少ないと「赤おに」に殴られて、「赤おに」に取られてしまうのです。それでもおにが島では一番腕の良い漁師なのです。
「緑おに」は、2本の角があって本気を出せば強いのですが、心が優しいおになので、本人も強いとは思っておらず争いも好みません。
そんなおにたちが、天球おたすけ団と協力して、みんなが楽しく暮らせるおにが島を取り戻すことができるのでしょうか?
絵画作家に、「緑おに」を描いてもらいました。本当は強いかも知れないけれど、心が優しいおにだという姿が、なかなかうまく表現されています。
「緑おに」は、強さを優しさが包み込んだようなおにです。傷ついた仲間をいたわる姿と魚を取るのが上手なのです。やっぱり「節分」の豆まきの時、「緑おに」の顔が頭に浮かぶと、「おには~外!」と言えなくなります。これからも「緑おに」が私の心の中に長く生き続けてくれるものと思います。