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「とつげき!天球おたすけ団【Ⅰ】おにが島」のお話は、桃太郎が帰った後という設定ですので、「赤おに」にいじめられるキャラクターとして、「黄おに」に登場してもらいました。
「黄おに」は仏教では、おにの序列3位で、心の動揺や後悔の象徴とされています。おにが島では、おにたちの中では一番年下で小柄で弱いのですが、とても賢くて知恵を持った存在です。
「赤おに」からいじめられて、おたすけ団に助けて欲しいと願ったのは「黄おに」でした。
「黄おに」は、「赤おに」からはお酒をつくるように命令されます。お酒のつくり方が分からない「黄おに」は、人間の村に行って、つくりかたをこっそり学んで、何とかお酒ができるようになりました。でもつくってもつくっても、もっとつくれと「赤おに」は怒鳴るのでした。
「赤おに」は、お酒を飲めば飲むほど更に真っ赤になって、暴力をふるったり怒鳴ったりするので、「黄おに」はお酒をつくりたくありません。
そんなおにたちが、天球おたすけ団と協力して、みんなが楽しく暮らせるおにが島を取り戻すことができるのでしょうか?
絵画作家に、おに達の中で一番年下で、小柄で弱いけれど、ユーモアもあって少し可愛い「黄おに」をお願いしました。イメージ通りに描いてもらえたようです。
「黄おに」は、一番年下ですが賢いため、弱いけれどみんなから意見を求められるおにが島の知恵ぶくろ的な存在です。やっぱり「節分」の豆まきの時、「黄おに」の顔が頭に浮かぶと、「おには~外!」と言えなくなります。これからも「黄おに」が私の心の中に長く生き続けてくれるものと思います。