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「とつげき!天球おたすけ団【Ⅰ】おにが島」のお話は、桃太郎が帰った後という設定ですので、おにが島の暴れん坊でラスボス的キャラクターとして、「赤おに」に登場してもらいました。
おにには、色々な言い伝えや、その土地その土地の物語があります。
一説によりますと、「赤おに」が他のおに比べて序列が1位で、仏教でいう強い渇望と欲求を表し、全ての悪の象徴と言われています。ちなみにおにの序列は(1位赤おに、2位青おに、3位黄おに、4位緑おに、5位黒おに)の順になっています。
ただ私が長く住んでいた岩手県には、鬼剣舞という鬼の踊りがあり、お面を付けた鬼たちが邪気や伝染病から守ってくれると言われていますし、秋田のなまはげも子供の成長を助ける良いおにです。
私は物語の中では、暴れん坊で他のおにをいじめる「赤おに」をキャラクターとして選びましたが、そこには「赤おに」がなぜそうなったかと、昔の「赤おに」についても言及しています。「赤おに」には上手く話ができず、なかなか他のおに達と仲良くできなかったという過去があるのです。
さて天球おたすけ団達は、他のおに達と協力して、おにが島をみんなが楽しく暮らせる島にすることができるのでしょうか?
絵画作家に、「赤おに」を描いてもらいましたが、最初は少し怖すぎると感じました。そして怖いながらも少しやさしい目にしてもらった経緯があります。
物語の中では「赤おに」が、おにの主役です。私たちが一番おにに近づける「節分」の豆まきでは、おに達に愛着を持った私は、「おには~外!」と言えなくなりました。これからも「赤おに」が私の心の中に長く生き続けてくれるものと思います。