キャラクター紹介『天太郎君 ①』

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<キャプテン天太郎>

やはりまずは、主人公である天太郎君から紹介させていただきます。

基本的に天太郎君は、原作者である私のことが投影されていると言っても過言ではありません。

私が子どもの頃は、なかなか友だちもいなくて、恥ずかしがり屋で、外出してもいつも母親の後ろに隠れているような子どもでした。

でもある時には積極的であったり、ひょうきんであったり、弱いくせに正義感があったりの子どもでもありました。

そのため天太郎君のように、四次元時空空間を越えて、弱い鬼たちや、弱い魚たち、そして弱い山の動物たちへの思いやりで、みんなを仲良させる姿が、私の夢であり希望だったのです。

天太郎君や天球おたすけ団の仲間たちは、鉄砲や刀などの武器は持っていません。

その時は凶暴だったり、弱いものを苦しめる相手と戦っても、決して殺したりはしないのです。

かっこいい戦隊物などは、凄い武器で悪者を殺してしまいますが、私の物語ではそうではないのです。

今になってその理由を考えると、私の生まれた年は1955年で、まだ戦争の影を引きずっていた頃でした。人と人が殺しあうことがとても怖いと感じていたことが原因ではないかと思われます。

そして隠し持っていたひょうきんさで、親戚が集まった時などは、みんなを笑わせることもありました。人が笑ってくれる喜びを感じたのです。

そのひょうきんさで、物語を面白くしていきたいと考えている次第です。

子どもさんたちに加えて、一緒に大人の方も楽しんでいただける絵本を目指していますので、絵本の内容から楽しい会話が弾めば幸いです。

これから天太郎君がどのように成長していくのかも、お楽しみいただければと思います。

ぞうさんプロジェクト 代表 楠田正博